薬師堂は、正確な建立年代は不明であるものの、江戸時代の寛文年間(1661〜1672)にはその存在が絵図に記録されており、以来地域で長く大切にされてきました。
龗神社は、やはり正確な創始年代は不明であるものの、敷地内にある宝篋印塔は14世紀のものであることから、歴史ある神社と考えられます。
薬師堂では毎年4月8日にお釈迦様の誕生日を祝う花祭り(釈尊祭)、7月15日に八坂神社の祭礼である天王祭が、龗神社では毎年2月15日に新年の五穀豊穣を祈る春祭りである祈年祭(「初戌様」とも呼ばれています)、11月23日に五穀豊穣に感謝する献穀祭が行われています。
今回、この4つのお祭が、宇都宮市民遺産(みや遺産)に認定されました。
これらのお祭は、かつては上戸祭町を下組、中組、上組の3つに分けて輪番で行われていましたが、現在は、細谷・上戸祭地区自治会連合会に属する自治会のうち上戸祭1丁目・2丁目・3丁目・4丁目・本町の5自治会で構成される上戸祭自治会連合会が、当番制で取り仕切っています。
このように地域で長く行われてきた伝統行事と、その場となってきた薬師堂・龗神社をこれからも大切にし、その由緒を後世に伝えていきましょう。
今年2月15日に行われた祈年祭の様子。

護国神社の宮司さんに祝詞を上げていただき、お祓いをしていただきました。
